信号処理・組み込み技術・電子工作およびそれらに関連した数学や物理学・ソフトウェア工学,更には応用事例や研究の紹介までをカバーする飲み(意見交換)会で,酔漢さんによって企画・運営されています.
そんなSignal Bottomの今年7月に行われたシンポジウムで,僭越ながら発表させていただきました.この回は一般に公開できる内容であれば事後にプレゼン資料をwebサイトで公開することになっており,私の発表スライドも公開させていただきました.
内容的には以前このブログで紹介した物理シミュレーション音源合成法Karplus-Strong合成についてです.当日は,Maxで実際にこの合成法を実装しながらデモするという形式をとりました.
また,本ブログでは取り上げていない話題として,Karplus-Strongを用いたオンド・マルトノのパルム・スピーカの再現実験(パルム・スピーカの弦をKarplus-Strong合成器と考えてオンドマルトノの音を合成器に入力する),類似の合成法としてPerry CockのSlideFluteの紹介とデモを行いました.
今回参加して一番戸惑ったのは,参加者の一人だった光エレクトロニクス分野の研究者に「ピッチ」という言葉とその物理的意味が共有できていなかったこと.音響分野ではもはやその意味も物理的に何を言っているかも常識であろうと思われるこの概念が,分野が変われば何を言っているか理解されないというのは,非常に驚きました.結局,こうした議論を重ねた結果,私の発表は時間をかなりオーバーしてしまい,ご迷惑をおかけする形となってしまいました.幅広い分野の専門家が集まるSignal Bottomだからこそ起こる現象で,最も刺激的な瞬間です.こうした刺激を体感できるのは,自分が発表者として参加した時により強く感じることができます.
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